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紀ノ川

時代と家と三代の女たち

有吉佐和子の同名小説を、劇作家としても知られる久坂栄二郎がシナリオ化し、文芸ものを得意とした中村登監督が悠々たるタッチで描いた大作である。明治から大正、昭和の大きな世相を背景に、紀州・有功村六十谷の真谷家の舞台に、花、文緒、華子の三代にわたる女性の生き方を見つめつつ、古い家族制度が崩壊していくさまが丁寧に描き出されている。時代の激流に翻弄されながらも家門を守り通す女の人の人生を見事に演じきった司葉子は、この年の映画賞で主演女優賞を総なめにし、女優としての代表作とした。なお、冒頭の、花が嫁入りのために紀ノ川をくだっていく船のシーンは、名カメラマンとして知られた成島東一郎の技量が遺憾なく発揮された名場面である。


作品情報1966年/松竹/カラー/166分
監督:中村登
原作:有吉佐和子
出演:司葉子、岩下志麻、有川由紀、東山千栄子、田村高広、丹波哲郎、中野誠也、沢村貞子、岩本多代
上映日
2008年11/5(水)10:30
11/6(木)15:30
11/7(金)12:50
11/8(土)18:30
11/9(日)10:30
料金500円
その他平成20年度優秀映画鑑賞推進事業 

優秀映画鑑賞推進事業とは
文化庁と東京国立近代美術館フィルムセンターが主催となり、広く国民の皆様に優れた映画を観賞していただくことを目的に、映画史を代表する作品や多くの人々に好評を博した作品を選出し、各地で上映しています。

主催:川崎市アートセンター/文化庁/東京国立現代美術館フィルムセンター
協力:コミュニティシネマ支援センター
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