周囲が唖然としているうちにスイスイと出世街道を登ってゆくお調子者の男を通して、いわゆる高度経済成長の時代を笑い飛ばそうとする風刺的な喜劇。その風刺性は、「努力」や「忍耐」といった美徳をまるで重んじない主人公の人生観ばかりでなく、平均(たいらひとし)なるその役名にも表われているだろう。前年に大ヒット曲「スーダラ節」で売り出したクレージー・キャッツの植木等は、この映画で日本の喜劇映画の新しい顔となった。
作品情報 | 1962年/東宝/カラー/シネマスコープ/1h26 監督:古澤憲吾 出演:植木等、ハナ肇、田崎潤、藤山陽子、峰健二、松村達雄、由利徹、谷啓、久慈あさみ、重山規子、中島そのみ、団令子 | ||||||||||
上映日 |
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料金 | 500円 | ||||||||||
その他 | ※特別興行につきアルテリオ・シネマ会員のスタンプ押印対象とはなりません。 〜平成22年度優秀映画鑑賞推進事業〜 優秀映画鑑賞推進事業とは 文化庁と東京国立近代美術館フィルムセンターが主催となり、広く国民の皆様に優れた映画を観賞していただくことを目的に、映画史を代表する作品や多くの人々に好評を博した作品を選出し、各地で上映しています。 主催:川崎市アートセンター/文化庁/東京国立近代美術館フィルムセンター 協力:一般社団法人コミュニティシネマセンター |