川崎・しんゆり芸術祭2014 アルテリッカしんゆり

かわさき北部の春を彩る芸術祭が今年も始まります。オペラにバレエ、クラシックやジャズのコンサートをはじめ、映画はもちろん、本格的な舞台演劇から子ども向けの劇、和太鼓や能・狂言など、多彩なプログラムでお届けします。今年もゴールデンウィークはしんゆりで本格的なアートをご堪能ください!

日本映画大学シネマ列伝Vol.1

アルテリッカしんゆり2014。アルテリオ・シネマでの特別上映は今年から、日本映画大学にスポットを当てます。
第1回は、日本映画大学の教授を務める、三人の映画監督の代表作を上映します。

中原俊

1951年、鹿児島県生まれ。1982年『犯され志願』で監督デビュー。

『犯され志願』

1982年/日活/カラー/ビスタ/1h08/35mm/R18+
脚本:三井優
撮影:前田米造
美術:後藤修孝
音楽:林大輔
出演:有明祥子、夏麗子、風祭ゆき、宇南山宏、鬼丸善光

都会で自立するキャリアウーマンたちのセックスライフを綴る。日常のディテールを描き出し、彼女たちの等身大の生活を浮き彫りにした。後期の日活ロマンポルノで好評を博した作品。

上映日 4/19(土)=19:10、4/23(水)=15:50
『犯され志願』©日活

『櫻の園』

1990年/ニューセンチュリー/カラー/ビスタ/1h36/35mm
原作:吉田秋生
脚本:じんのひろあき
撮影:藤沢順一
美術:稲垣尚夫
音楽:熊本マリ
出演:中島ひろ子、つみきみほ、白島靖代、梶原阿貴、南原宏治、岡本舞

女子高演劇部の伝統行事、チェーホフの「桜の園」公演当日の人間模様を描く。公演開始が迫る中、少女らの群像劇が華やかに展開し、一度しかない青春のきらめきが鮮やかに切り取られている。
●90年度キネマ旬報ベストテン1位&日本映画監督賞&脚本賞
●90年度毎日映画コンクール 日本映画優秀賞&女優助演賞(つみき)
●芸術選奨新人賞(中原)

上映日 4/20(日)=13:00、4/25(金)=18:20★
★4/25(金)上映後、中原俊監督のトークあり
『櫻の園』

『12人の優しい日本人』

1991年/ニューセンチュリー/カラー/ビスタ/1h56/35mm
脚本:三谷幸喜と東京サンシャインボーイズ
撮影:高間賢治
美術:稲垣尚夫
出演:豊川悦司、塩見三省、上田耕一、林美智子、村松克己、加藤善博

陪審員室で繰り広げられる12人の議論と葛藤が、意外な展開を見せていくさまをリアルな時間経過で描いた喜劇。陪審員制度という、当時は架空の設定だった戯曲を三谷ら自らが脚本化している。
●91年度キネマ旬報ベストテン7位&脚本賞
●91年度毎日映画コンクール脚本賞

上映日 4/22(火)=15:40、4/24(木)=13:00
『12人の優しい日本人』
天願大介

1959年、東京生まれ。1991年『アジアン・ビート アイ・ラブ・ニッポン』で監督デビュー。

『暗いところで待ち合わせ』

2006年/ファントム・フィルム他/カラー/ビスタ/2h09/35mm
原作:乙一
脚本:天願大介
撮影:古谷巧
美術:稲垣尚夫
音楽:めいなCo.
出演:田中麗奈、チェン・ボーリン、井川遥、佐藤浩市、岸部一徳

一軒家に一人で暮らす盲目の女性のもとに、殺人の容疑をかけられた青年が身を隠す。彼女はかすかな気配に異変を感じ取っていくが…。セリフに頼らない、緻密な演出で構築された室内劇。

上映日 4/20(日)=17:40★、4/24(木)=15:40
★4/20(日)上映後、天願大介監督のトークあり
『暗いところで待ち合わせ』©2006 “Waiting in the Dark” production committee

『世界で一番美しい夜』

2008年/ジェネオン/カラー/ビスタ/2h40/35mm/R18+
原作・脚本:天願大介
撮影:古谷巧
美術:稲垣尚夫
音楽:めいなCo.
出演:田口トモロヲ、月船さらら、石橋凌、市川春樹、松岡俊介、三上寛

出生率日本一の村で、14年前に起きた奇跡の一夜の物語。左遷された新聞記者が、夫と婚約者が死んだ謎の女を取材するうちに、縄文人の媚薬を使った“誰も死なないテロ”に遭遇する、奇想天外な寓話。

上映日 4/19(土)=13:00、4/23(水)=17:40
『世界で一番美しい夜』©2008 ジェネオン・エンタテインメント

『デンデラ』

2011年/東映/カラー/ビスタ/1h58/35mm
原作:佐藤友哉
脚本:天願大介
撮影:古谷巧
美術:稲垣尚夫
音楽:めいなCo.
出演:浅丘ルリ子、草笛光子、倍賞美津子、山本陽子、山口果林

70歳になり姨捨山に捨てられたカユは、そこで老女たちの隠れ里に迎え入れられる。村人に復讐するため武装した彼女たちの前に、巨大な人喰い熊が立ちふさがる。大女優競演のアクション巨篇。

上映日 4/22(火)=13:00、4/25(金)=15:45
『デンデラ』©2011「デンデラ」製作員会
緒方明

1959年、佐賀県生まれ。2000年『独立少年合唱団』で監督デビュー。

『独立少年合唱団』

2000年/WOWOW、バンダイ/カラー/ビスタ/2h09/35mm
原作・脚本:青木研次
撮影:猪本雅三
美術:花谷秀文
音楽:池辺晋一郎
出演:伊藤淳史、藤間宇宙、香川照之、滝沢涼子、光石研

70年代初頭、東北地方の山間にある全寮制の中学校を舞台に、合唱に打ち込む思春期の少年たちを綴る。雷鳴のような学生運動の残滓とともに、確かな時代色を染め上げた青春映画。
●00年ベルリン国際映画祭アルフレッド・バウアー賞
●00年度キネマ旬報ベストテン8位&助演男優賞(香川)
●00年度毎日映画コンクール男優助演賞(香川)&スポニチグランプリ新人賞(緒方)
●日本映画監督協会新人賞
●芸術選奨新人賞(緒方)

上映日 4/19(土)=16:20、4/23(水)=13:00
『独立少年合唱団』©WOWOW、バンダイビジュアル

『いつか読書する日』

2004年/パラダイス・カフェ/カラー/ビスタ/2h07/35mm
原作・脚本:青木研次
撮影:笠松則通
美術:花谷秀文
音楽:池辺晋一郎
出演:田中裕子、岸部一徳、仁科亜季子、上田耕一、渡辺美佐子

牛乳配達とスーパーのパートで生計を立てる50歳の独身女性には、中学時代から秘めている恋があった。ある日、彼女は相手の妻から呼び出しを受ける。大人の心理の綾が繊細に紡がれた恋愛劇。
●04年モントリオール世界映画祭審査員特別賞
●05年度キネマ旬報ベストテン3位&主演女優賞
●05年度毎日映画コンクール女優主演賞&監督賞&録音賞
●芸術選奨新人賞(青木)

上映日 4/22(火)=18:15★、4/25(金)=13:00
★4/22(火)上映後、緒方明監督のトークあり
『いつか読書する日』

『のんちゃんのり弁』

2009年/「のんちゃんのり弁」製作委員会/カラー/ビスタ/1h47/35mm
原作:入江喜和
脚本:鈴木卓爾、緒方明
撮影:笠松則通
美術:金勝浩一
音楽:coba
出演:小西真奈美、村上淳、岡田義徳、岸部一徳、倍賞美津子

夫に愛想を尽かし、幼い娘を連れて実家に帰ったヒロインが自活しようと悪戦苦闘の日々を送るが、彼女にはたった一つ、料理という特技があった。専業主婦の自立を描いた明るいホームドラマ。
●09年度毎日映画コンクール女優主演賞

上映日 4/20(日)=15:15、4/24(木)=18:30
『デンデラ』©2009「のんちゃんのり弁」製作委員会

チケット料金

1作品につき
一般・大学・専門学校生・シニア・障がい者・付添(1名まで)1,000円/会員800円/高校生以下800円
※「日本映画大学シネマ列伝Vol.1」は会員ポイントと各種割引対象外

■その他公演情報
川崎・しんゆり芸術祭<アルテリッカしんゆり>2014 公式サイトへ
http://www.artericca-shinyuri.com/

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