日本映画学校・卒業制作傑作選
佐藤忠男(日本映画大学学長)
最近私が特に強い感銘を受けた作品に、李相日監督の『怒り』と中野量太監督の『湯を沸かすほどの熱い愛』がある。この二人の監督と、評論家としても活躍するドキュメンタリー作家の松江哲明はともに日本映画大学の前身、日本映画学校の卒業生である。学校の創設者今村昌平の孫弟子と呼んでもいいだろう。今年で没後10年になる今村監督の目ざましい遺産には実はこの映画人育成の大仕事もあるのだ。彼が多くの同志たちと作り上げた学生の卒業制作の中には幾多の実り多い作品がある。今回、その中から6作品を上映し、私なりの追悼事業としたい。(談)
作品情報 | 【2016年8月20日(土)】 10:00〜 『熊笹の遺言』★ 2003年/Blu-ray/1h/監督:今田哲史/15期 12:00〜 『あんにょんキムチ』 1999年/Blu-ray/52分/監督:松江哲明/11期 13:20〜 『バンザイ人生まっ赤っ赤。』★ 2000年/16mm/1h23/監督:中野量太/12期 15:45〜 『青〜chong〜』 1999年/16mm/54分/監督:李相日/11期 17:10〜 『ファザーレス 父なき時代』 1997年/Blu-ray/57分/監督:茂野良弥/9期 18:40〜 『トシ君が生まれた日』 2001年/16mm/55分/監督:吉川光/13期 |
料金 | 1作品につき:500円均一(会員ポイント対象外) |
ゲストトーク | ★トークイベント(予定) 10:00『熊笹の遺言』上映後 ゲスト:佐藤忠男学長 13:20『バンザイ人生まっ赤っ赤。』上映後 ゲスト:中野量太監督&佐藤忠男学長 |
公式サイト | https://kac-cinema.jp/special/imamura2016/ |