「佐藤忠男の日本映画講座」
日本映画大学学長でもある映画評論家佐藤忠男が、松竹、東宝、大映、東映、日活の邦画5社を代表するジャンルの中から傑作1本を選定。10月から5回シリーズで上映と講演を行います。
佐藤忠男
娯楽映画、エンタテインメント系の映画はふだんあまり、議論の対象にはなりません。もともとそれは分かりやすく出来ているものですから解説の必要もないし、しち難しく論じたりすることも野暮だということでそうなっているのだと思います。しかしはたしてそうでしょうか。広く深く観客大衆に愛された映画にはそれだけの理由があるはずです。じつは私は半世紀前にそういう問題を大まじめに論じる変り者の新人批評家としてデビューしたのですが、ここで改めて初心に帰って、この問題を考え直してみようと思います。おつきあいいただけたら倖いです。
作品情報 | 第3回・東宝喜劇映画 『喜劇 駅前弁当』 1961(S36)年/東宝/カラー/シネスコ/1h29/35mm 監督:久松静児/脚本:長瀬喜伴/撮影:黒田徳三/音楽:広瀬健次郎/美術:狩野健 出演:森繁久彌、フランキー堺、伴淳三郎、淡島千景、坂本九、淡路恵子 「駅前」シリーズ最高傑作の呼び声高い作品。浜松の老舗駅弁屋を切り盛りする美人女将淡島と、遊んでばかりの義弟フランキー、そして亡夫の友人ふたり、ヌード撮影が趣味の森繁とストリップ劇場経営の伴淳を中心に織りなす楽しい喜劇。 佐藤忠男のひとこと解説 「駅前」シリーズは「サラリーマン」シリーズ「若大将」シリーズなどとともに日本経済の絶頂期の東宝のヒットシリーズのひとつです。めっぽう調子が良かったあの時代の笑いの特質をふり返ってみましょう。 | ||
上映日 |
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料金 | 一般1200円/大学・専門学校生・シニア・障がい者・付添(1名まで)・会員1000円/高校生以下800円 | ||
ゲストトーク | ★上映後、佐藤忠男さん(映画評論家/日本映画大学学長)による講演あり | ||
その他 | ■第1回「松竹メロドラマ」10/28(日)13:00〜 ■第2回「大映時代劇」11/25(日)13:00〜 ■第3回「東宝喜劇映画」12/23(日・祝)13:00〜 ■第4回「日活ロマンポルノ」1/27(日)13:00〜 ■第5回「東映任侠映画」2/17(日)13:00〜 |