年老いた母が、娘のヨンヒにはじめて打ち明けた壮絶な体験―。1948年、当時18歳の母は韓国現代史最大のタブーといわれる「済州4・3事件」の渦中にいた。心の奥底にしまっていた記憶を語った母は、アルツハイマー病を患う。ヨンヒは消えゆく記憶をすくいとろうと、母を済州島に連れていくことを決意する。